高血圧

1、高血圧とは

高血圧は、日本では3人に1人が罹患しているといわれる患者数の多い生活習慣病です。国が行った健康調査では患者数4300万人と推定され、内900万人が診察を受けていますが残り3400万人は診察を受けていないものと考えられています。
高血圧は、サイレントキラーといわれるように、そのものには自覚症状がほとんどありませんが、ゆっくりと動脈硬化を進行させます。そのため放置されていることが多く、脳卒中や心臓病、腎臓病など重大な病気になる可能性の高いことが分かっています。

2、高血圧の種類

(1)本態性高血圧

約90%がこのタイプと言われており、遺伝や食塩過剰摂取、肥満などさまざまな要因の組み合わせで発症すると考えられていますが、はっきりとした原因はまだわかっていません。

(2)二次性高血圧

腎臓や内分泌の病気によって血液量や血圧上を上げるホルモンの上昇、心臓や血管の病気が原因となって起こります。

3、高血圧の診断

高血圧は、診察室で測る血圧=診察室血圧と家庭で測る血圧=家庭血圧で判定されます。診察室血圧よりも家庭血圧に基づく判定が優先されます。
収縮期血圧/拡張期血圧のどちらか一方、あるいは両方が140/90mmHg以上(家庭血圧では、135/85mmHg以上)であれば、高血圧と診断されます。

・白衣高血圧

家庭や職場ではいつも正常血圧である人が、診察時に緊張して140/90mmHgを超えて血圧が高くなること。
降圧薬の治療は必要ありませんが、将来、治療が必要な高血圧になる可能性があるので注意が必要です。

・仮面高血圧

診察時は正常で家庭や職場では血圧が高い場合をいう。診察時に高血圧が隠れているのでこう呼ばれる。診察時以外の多くの時間帯では血圧が高いので、治療が必要なタイプに当たります。喫煙者や精神的ストレス、アルコール多飲などでなりやすいといわれています。
現在、高血圧の治療中の人にも当てはまることがあります。

あらゆる時間帯で血圧が正常になるように取り組むことが大事で、そのためにも意識的に家庭や職場で血圧を測るようにしましょう。

4、高血圧の治療

(1)本態性高血圧

①生活習慣の修正

減塩 塩分を1日6g未満を目指します
減量 BMIを25未満になるように
運動 有酸素運動
節酒 ビール中ビン1本  日本酒・ワイン1合
禁煙 食事バランス、野菜を多めに

②薬物治療

生活習慣の修正で改善しなかった場合には薬の治療を開始します

(2)二次性高血圧

高血圧の原因となる病気の治療が基本

5、治療による目標血圧値(成人血圧、単位はmmHg)

  診察室血圧 家庭血圧
若年者、中年者、前期高齢者(~74歳) 140 かつ 90 未満 135 かつ 85 未満
後期高齢者(75歳以上)   150 かつ 90 未満 145 かつ 85 未満
(様子を見ながら下げられれば)
140 かつ 90 未満 135 かつ 85 未満
糖尿病患者、タンパク尿のある慢性腎臓病患者 130 かつ 80 未満 125 かつ 75 未満