皮膚をレイヤーごとに治療する 脂肪~SMASにかけて
真皮深層まで書いてきましたが、いよいよ少しずつ皮膚の深い位置になってきました。
皮下脂肪までは、皮膚です。脂肪層と皮膚や骨をつなぐ繊維組織が伸びてしまったり、脂肪と脂肪の間のコラーゲンでできた組織が伸びてしまうことが、たるみの原因になります。皮膚はどんどん弾力が失われ、脂肪を支えることができなくなり、たるみが進行してきます。
真皮深層はよいコラーゲンを増やすことが目的であったのに対して、脂肪からSMASにかけては、熱を加えて組織を収縮して引き締めるということが目標になります。緩んだものを引き締めるには機器で熱を与えてコラーゲンを再生させる必要があります。
一時的にコラーゲンの炎症で張りを与えるもの、コラーゲン産生を促す刺激を与えるものとして代表的なものにテノールがあります。真皮深層から脂肪層に高周波をあて、血行の改善とリンパ流の改善を生じさせることで、じっくりと深部を加熱して、皮下脂肪・骨などの周囲に生じた線維化、硬化を改善していきます。特に皮下脂肪の質が変化していきます。
HIFUは高密度焦点式超音波で、超音波を焦点領域に集束させ、焦点領域のみを80度から100度に加熱し、組織を凝固壊死させることでひきしめるという治療です。ただ、35歳までの若いひとにはあまりおすすめできません。のちに 組織が固くなって、やわらかい弾力のある皮膚が失われていくからです
また、皮下組織に糸を挿入して、組織を固定したり、引き締めたりするスレッドの治療があります、よく糸リフトと言われるものです。この治療はダウンタイムも少なく、しっかりとした効果が得られるので、私も大好きな治療で、1年に一回は治療を受けています。
皮膚を大幅に移動できるわけではなく、引き締まる、糸のまわりに良いコラーゲンが増えるといった解釈の方が正しいように思います。テスリフトのような糸は脂肪燃焼も促進させることができます。
たるみはその他 深部脂肪組織の減少、骨容量の減少 、表情筋の衰えなど さまざまな要素が関係しています
次回はそのあたりを書いてみたいと思います
ところで、11月1日から恒例のクリニック開院3周年のキャンペーンが始まります。このキャンペーンでは、糸、ヒアルロン酸、テノール、HIFUなど
美容治療全般を網羅した内容になっています。皆さまのお悩みにしっかり答えられる内容になっています。このようなキャンペーンは年に1回で、いつもクリニックに通院してくださっている皆様に感謝を込めていう気持ちです。昨今の社会事情で値上げをせざるを得ない治療もありますが、今回のキャンペーンでは、その治療も価格を下げさせていただいています。どうぞ、一度カウンセリングだけでも来ていただいて、自分にどんな治療が合うのかをいただけたらと思います。
うえだ皮膚科内科 八田院
当院では、幅広い治療を提供して皆様の「皮膚の健康」から「体の健康」維持に、さらにアンチエイジング、美容治療にも取り組んでいます。可能な限り、皆様のご要望に沿えるような治療プランをご用意していますので、お気軽にご相談ください。
