熱傷(やけど)の分類
1度発赤のみで、傷あとを残さずに治癒します。
2度(浅達性)真皮層の浅い部分までのやけどです。水疱を作りますが、浅いもので、目立つ傷あとを残しません。
2度(深達性)真皮層の深い部分まで及んだやけどです。治癒に時間がかかり、傷あとを残す可能性があります。
3度皮膚全体が損傷を受け壊死した状態です。範囲が広くなると、全身に影響を及ぼし、感染を合併し、敗血症をきたしたり、植皮が必要なこともあります。
熱傷(やけど)の治療方法
  1. 初期
    すぐに冷やすことです。数時間 しっかり冷やしてください。組織の損傷を防ぐためにこの時間が一番大切です。また、創傷をくいとめる初期の治療を行うため、医院を受診することも大切です。
  2. 中期
    浸出液の多い状態の時は、浸出液を乾かしていく治療を行います。傷を洗って清潔にし、軟膏を塗ったあとガーゼをあてます。
  3. 後期
    浸出液が減ってきましたら、皮膚を上皮化させていく治療を行います。この時点になりましたら、よく洗ったあと、感染を起こしていなければ、皮膚の上皮化を促進していくために、上皮化させるための外用を塗ったあと、傷を乾かさないようにラップ療法など行います。傷を治すためには、傷を乾かさないことが大切です。傷口からでる浸出液には、傷の治りを早くする成分が含まれています。しかし、感染を起こしているときは、ラップ療法によりさらに悪化させるときもありますから、傷の状態を見極めて治療をすることがとても大切です。完全に上皮化させるまで、注意深く観察しながら治療をすすめていきます。
熱傷(やけど)の予防方法

やけどの原因となるものは、いたるところにあります。やけどを起こしやすいものをよく把握し、未然に防ぐことがとても大切です。また、低温熱傷は深くなりやすく、治療にも時間がかかります。湯たんぽなどはよく注意して使用しましょう

キッチンで気をつけること

コンロ
袖口や垂れた衣服に引火しないように気を付けましょう。

鍋・やかん・ポットなど
持ち運ぶ時に周りに人がいないか注意をしましょう。蒸気が出ているところに子供が手を触れることがないように、また手の届くところに置かないように注意しましょう。

炊飯器
蒸気に注意しましょう。子供の手の届くところに置かないようにします。

リビングで気をつけること

ストーブ・ヒーター
やかんやお湯の入った鍋をのせないようにしましょう。小さい子供のいる家庭は柵を作りましょう。

アイロン
小さいお子さんのいる場所では使用しないようにし、手の届くところに置かないようにしましょう。

ポット、熱いお茶やコーヒーなどが入ったコップ
床や低いテーブルの上にポットやコップを置かないようにしましょう。ちょっと置いた隙に子供はひっくり返すということはよくあります。

バスルームで気をつけること

小さい子供が湯に近づかないようにするため、風呂の戸はしめましょう。お湯を沸かす時は浴槽のふたをしめるなど、浴槽に転落することがないように注意しましょう。子供のみではなく、高齢者でも注意が必要です。

低温やけどの注意

使い捨てカイロ
衣服の上から装着すること。直接皮膚の上にあてないこと。湯たんぽ袋に入っていたり、タオルにくるんであってもやけどをすることがあります。寝る前に布団の中に入れておいて寝具を温めておき、寝るときには出して寝ましょう。寝ているときは、感覚が鈍り、長時間接触することになりがちです。また、糖尿病のある方は、もともと知覚が鈍くなっているので、より注意が必要です。

こたつ・ホットカーペット
就寝中は使用したまま眠らないようにしましょう。タイマー機能付のものを使用した方がよいです。

湿疹の治療

内服治療

抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤

抗アレルギー薬を服用しておくことで、それらの刺激物質が付着した際にひき起こされるアレルギー反応・かゆみを効果的に抑えてくれます。掻くことでさらにバリア機能を破壊し、さらにかゆくなるという悪循環を引き起こしますので、内服してきちんとかゆみを抑えておくことはとても大切です。

免疫抑制剤

症状が重篤で日常生活に支障のある場合に使用することがあります。16歳以上の成人アトピー性皮膚炎を対象にしています。感染症や腎機能障害に注意して定期的に経過観察することが大切です。

院長からのコメント

最近は、傷を上皮化させるために有効な薬が開発されていますので、以前にくらべれば、かなり早く治癒するようになってきました。しかし、やはり、早期治療、病期に合った治療がとても大切です。診察を受けて的確な治療を受けていただくことをおすすめします。
乳児、小児のやけどは防止できることがたくさんあります。大人になっても瘢痕が残っているということは防ぎたいものです。まわりにいる大人が十分注意してあげてください。
また、低温熱傷は深くなりがちで、治療にとても時間がかかります。使用の仕方を一度考えてみてください。

うえだ皮膚科内科 八田院

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