巻き爪(陥入爪)とは
原因としては、足に合わない靴を長時間履き続ける、つま先をぶつける、強い刺激が加わる、長い間、むれた状態が続く、爪を切る時にかどをきりすぎてしまう、等があります。予防としては、爪を丸くきらない、かどのところをきりすぎない、足の爪はまっすぐ切るようにして、爪の端が指の外に出るまで伸ばす、といったものがあります。
巻き爪(陥入爪)の治療方法
1.保存的治療
コットンパッキング
爪の端にコットンを細くこより状にして詰める。詰めることにより、隙間ができて圧迫が少なくなり、痛みがへります。
テーピング
爪の側面の皮膚を外側へ引っ張ることにより、爪と皮膚の間に隙間を作る方法です。コットンパッキングと組みあわせることにより効果が高まります。
上記の保存的治療で改善しない場合に爪矯正法を行います。
2.爪矯正法
超弾性ワイヤー法(自費)
マチワイヤーはニッケル、チタン合金に特殊処理をほどこした合金で作られたワイヤーです。強く曲げても回復力があり、曲げた状態でも数ヶ月以上にわたり強い回復力を持っています。その力で巻き爪の形を少しずつ矯正します。爪の先端に穴を2つ開けてマチワイヤーを装着しておけば、爪の成長とともに矯正されていきます。(料金はこちら)


VHO法(自費)
VHO式ワイヤーによる巻き爪矯正治療は、爪を深く切り込んでいても施術が可能な治療です。手術をせずに巻き爪を治療することが可能です。保険の適応ではありませんので、自費の治療になります。まず、専用の針金を爪の彎曲に合わせて彎曲させ、爪の左右にひっかけて固定し、左右の針金を中央で巻き上げて固定していきます。矯正治療は初回ワイヤーをかけてから2~3ヶ月後にワイヤーをかけ直すことになります。ワイヤーをかけた爪が伸びていくため、爪の先に移動したワイヤーを根元の方に移動させないといけないからです。症状にもよりますが、爪が矯正されるまでに年平均3回のワイヤーかけなおしが必要で、治療には、6ヶ月~2年ほどかかります。(料金はこちら)

3.手術療法(フェノール法/保険適用)
陥入爪の治療は、手術によって爪の根を取り去る方法が今までは主流でしたが、この術式ですと、手術後の痛みは強く、歩行にも制限が生じて非常に大変でした。そこで、最近フェノールという薬品を用いてメスを使わずに爪の根元を焼いてしまう方法が試みられています。局所麻酔をして、陥入している部分の爪を切除し、そこに薬剤を塗布して陥入していた部分の爪だけを生えなくさせる方法です。
方法
- 足の指の根元に局所麻酔の注射をします。
- 陥入している爪を取り除きます。
- 陥入している爪を抜去した根元にフェノールを塗布します。
- 傷は2週間ほどで、きれいになっていきます。
メリット
切らないこと、すぐ治療できること、翌日から靴が履けること、術後の痛みが少ないこと
副作用
- 傷が治る期間は個人差があります
- また、まれに痛みが強いかたがいます。
- 傷に細菌感染を起こすことがあります。その際は内服を服用していただくことがあります。
所要時間:30分程度(片足ずつ行います)
費用:4,200円(保険適用/3割負担)
別途 初診料、再診料、お薬代などがかかります。
うえだ皮膚科内科 八田院
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