粉瘤(ふんりゅう) は表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)とも呼ばれる皮膚良性腫瘍です。表皮が皮膚の中に入り込み、袋を作っている腫瘍です。
皮膚の表面に小さな開口部があり、つまむと中から皮膚のあかのにおいのする白いカスのようなものが出てくることがあります。感染をおこすと腫れて痛みが出ます。
粉瘤とは
About
皮膚の良性腫瘍ですから自然消腿はありません。少しずつ大きくなります。急に大きくなることもあります。皮膚の表面に小さな穴(開口部)があり、しこりを周りから圧迫すると、その穴から臭くて、白いあぶらの様なものが出てくることがあります。通常は痛みや、かゆみはありませんが、炎症や感染を起こすと赤くなって、腫れて、痛みも出てきます。
粉瘤の治療
Treatment
化膿して炎症を起こしたときは 、排膿したり、抗生剤を内服していただいたりします。感染が落ち着いてきたところで、漢方薬内服に切り替え、さらに炎症をしっかり落ち着かせます。しかし、粉瘤は腫瘍ですから、サイズの小さいものでも薬では腫瘍はなくなりません。粉瘤は良性腫瘍であり、悪性に転化することはめったにないので手術するかどうかは本人の希望と病状を相談して決めます。手術は、患部の表皮を紡錘状に切り取り、嚢腫を取り出して、傷口を縫合するという方法や、部位や大きさによっては、くりぬいて袋ごと腫瘍を出すこともできます。手術は保険適用です。