伝染性軟属腫は、ポックスウイルスが感染してできる皮膚感染症で、一般的には「みずいぼ」と呼ばれています。プールや水場からよく感染します。子供やアトピー性皮膚炎、乾燥肌の方は肌が乾燥しているため、感染しやすいので十分保湿をしてください。
自然治癒もありますが、感染するため、数がふえて幼稚園や保育園ではプールに入れないなど、日常生活に困ると思われるケースもあります。早めに治療計画をたてていくことが大切だと思われます。

ピンセットで除去

水いぼの中に、白っぽいドーム状のウイルスが存在します。この芯をピンセットを用いて取り除きます。この時、痛みが強いので、ペンレスという麻酔のテープをはり、1時間ほどおいて麻酔が効くのを待って治療することもあります。

内服治療

ヨクイニンがいぼに対しての免疫を高める効果がありますので、2か月くらい内服治療を行います。小さいものは赤くなって消失していきます。大きいものに効果は強くありません。

水いぼ用銀イオン配合クリーム
(3A M-BF CREAM)

数が多く、摘除が困難な場合や痛みで安静に処置を行うことが難しいお子さんには、銀イオン配合クリームが良い治療になると考えています。

このクリームに配合されている銀イオンは強い抗菌作用を有します。人体や動物には極めて安全であることもわかっています。クリームの塗布を開始すると2週間〜2か月程度で水イボが赤く変化し、その後、1か月前後で水イボが消えていきます。治療開始から平均2-3か月程度で水イボを治癒できると報告されています。銀イオン配合クリームは保健適用がなく自費診療になります。

水いぼ|うえだ皮膚科内科八田院|名古屋市中川区