光線療法(紫外線療法)について
皮膚疾患の中には夏場に症状が軽快する方もおられます。夏場は紫外線が強く、皮膚に紫外線が当たることで症状が良くなることが一因と考えられています。紫外線には免疫反応を抑制する働きがあることがその理由です。アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬など対象疾患に、人工的に作り出した紫外線を照射する治療方法を光線療法、または紫外線療法と言います。
ただし紫外線には種類があり効果が認められる波長は限定されています。
光線療法(紫外線療法)の種類
光線療法には中波紫外線の中でも308nmの波長を照射する「エキシマライト」と、311+-2nmの波長を照射できる「ナローバンドUVB」があります。当院ではエキシプレックスというターゲット型のエキシマライトを使用しています。エキシプレックスの特徴はターゲット型であるため範囲が小さい皮膚疾患に使用しやすくなります。また照射範囲が狭いので、病変部のみへの照射が可能で、健康な皮膚に照射されることを防ぎやすく、ナローバンドUVBよりも短時間の照射で効果が期待できます。


光線療法(紫外線療法)の適応疾患
光線療法を用いた治療は以下の疾患において保険適応となります。
エキシプレックスでの治療
- 尋常性乾癬
- 尋常性白斑
- アトピー性皮膚炎
- 掌蹠膿疱症
治療について
治療期間の目安
光線療法(紫外線療法)は1週間に1〜2回程度の通院を行っていいただき、概ね2〜3か月程度治療を行うことで皮膚疾患の改善が期待できます。症状が落ち着くまでは20〜30回照射が必要な方もおられますが、根気よく治療を行うと症状が改善される方が多いです。
費用の目安
光線療法(紫外線療法)の1回あたりの治療費の目安は
- 3割負担の方で約1020円(※健康保険適応 自己負担分)
- 2割負担の方で約680円(※健康保険適応 自己負担分)
- 1割負担の方で約340円(※健康保険適応 自己負担分)
光線療法(紫外線療法)の実際の治療
照射する場合は皮膚に直接、光を照射しますので服を脱いでいただくか、もしくは服をめくるなどして皮膚症状がある部位を露出していただきます。患部に光を照射しますが、照射時間はおおよそ数分程度です。
※症状や部位によって照射時間は異なります。
痛みを感じることはほぼなく、温かさを感じるだけです。
副作用
照射した部位に赤みや日焼け跡、ほてりのようなものを感じることがありますが、一般的に照射出力を高く設定したり、照射範囲が広い場合に副作用を発症することが多いです。そのため当院では初めて照射を行う場合低めの出力から始め、徐々に出力を上げ患者さんに合った治療を行っていきます。
治療ができない方
- 光線過敏症の方
- 皮膚癌の既往がある方
- 免疫抑制療法を受けている方
エキシプレックス|うえだ皮膚科内科八田院|名古屋市中川区
うえだ皮膚科内科 八田院
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