今の美容治療は いろいろな施術にあふれ、何の治療を選択していくの選択することが、医師も患者さんも難しくなっている状況だと思います。次から次へとあふれ出てくる器械や注射製剤ながあり、患者さんは 新しい製剤やインスタで上がると、それの良さ、問題点を理解することが難しいという状況もあるのではないかと思っています。もちろんそうではないこともよくわかっています。

そこで、私は皮膚科医として、美容治療について、自分の進むべき方向性について考えてみました。皮膚科の一般診療だけではなく、美容診療にも開業以来10年以上関わってきました。保険診療で治せるものは、保険診療で治療し、保険診療で治せない分野は、自費診療も多く取り入れてきました。今もその姿勢は変わっていないつもりです。しかし、私自身、最近の美容治療の慌ただしい進歩に少し振り返る時間が必要なのかなと考えていました。そして 最終的に「皮膚の老化、起きている病態をよく整理して、総合設計して治療をすすめていくこと」が一番大切なことではないかなと考えています。

皮膚だけでなく どの臓器も老化すれば 以下のような変化が起きます。

  • 炎症
  • 真皮菲薄化
  • 血管拡張
  • 靭帯、支持組織劣化
  • 脂肪萎縮  分布の不均等
  • 幹細胞機能低下
  • 骨格萎縮

婦人科、泌尿器科で言えば骨盤底のゆるみ、臓器脱、  血管でおきれば 血管炎   脳でおきれば認知症 などさまざまなことがおきるわけです。

そして、の状態が皮膚に起きれば、    赤み、酒さ、しみ、にきび、毛穴 きめ、たるみ 下顔面の輪郭の乱れなどの現象がおきてくるわけです。

この病態から考えれば、

色には レーザー、プラズマ 、 超温波 、外用剤

キメや毛穴のような質感には シルファーム、ザーフのような高周波 、プラズマ 、肌育注射

支持靭帯に関しては ヒアルロン酸、一部の肌育注射 、HIFU、高周波

輪郭改善には 糸、ヒアルロン酸、HIFU、高周波   が代表的な治療です。

しかし、皮膚には、角質、表皮、真皮、脂肪、筋膜など さまざまなレイヤーがあります。どのレイヤーに原因があるかによって、治療の組み合わせは変わってくるわけです。

さらに 内科疾患との絡みが皮膚に影響している患者さんもいるので、そのことも配慮して療を選び出していくわけです。

このように、病態、レイヤー、その方の体質をよく見極めて  その方によい治療を選択していくこと、これを的確に考えて行うことはとても難しいことですが、非常に重要なことで、美容診療を行っている皮膚科医に与えられた使命であると考えています。

先日、韓国の美容業界で有名で、いつもカスタマイズ治療でご指導いただいているDR.BASIC CLINIC の キム・ハクス先生のもとに見学に行かせていただきました

先生の患者さんの治療に対しての熱意 患者さんの病態を見極める目をとても尊敬いたしております。

先生とお話をさせていただいて、改めてしっかり勉強して、患者さんが自然に老化を緩やかに美しくしていく治療が確実にできるように努力していきたいという考えを強くしました。

キム・ハクス先生 貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。