にきびについて

「大きいにきびがなかなか治らない」「繰り返してできてしまう」「生理前に悪化する」など、さまざまなお悩みがあります。
当クリニックでは、お話を聞き、現在あるにきびを治すだけではなく、にきびができにくい皮膚を作ることを目標に治療を行っています。

にきびの治療方法
-保険診療-

クリニックにお越しのにきびの患者さんの多くは十代から二十代の若い患者さんですので、なるべく保険診療主体の治療を行っています。
保険診療の中でも、最近ではピーリング効果や殺菌効果の高いにきびの治療薬が多く販売されてきていますので、十分効果は期待できます。また、生理前に悪化する人などでは、漢方治療が有効な方も多いので、漢方診療も行っています。その他の内服薬でも効果の高いものがありますので、それらを組み合わせることもあります。

外用薬

  • アダパレン(ディフェリンゲル)
    ニキビの前段階であるマイクロコメド(微小面ぽう)から白ニキビ、黒ニキビや赤ニキビに効果が期待できます。
  • 過酸化ベンゾイル製剤(ベピオゲル)
    ニキビの原因菌が増えるのを抑え、毛穴のつまりやコメド(面ぽう)も改善します。白ニキビ、黒ニキビや赤ニキビに効果が期待できます。
  • 過酸化ベンゾイル+レチノイド配合剤(エピデュオゲル)
    過酸化ベンゾイルとレチノイドを配合した塗り薬です。白ニキビ、黒ニキビや赤ニキビに効果が期待できます。
  • 過酸化ベンゾイル+抗菌薬配合剤(デュアックゲル)
    過酸化ベンゾイルと抗菌薬を配合した塗り薬です。白ニキビ、黒ニキビや赤ニキビに効果が期待できます。
  • 抗菌薬
    赤ニキビに効果が期待できます。
  • ナジフロキサチン(アクアチムクリーム)
    主成分ナジフロキサシンはニキビ菌や黄色ブドウ球菌のDNA複製を妨げることで殺菌効果を発揮します。
  • クリンダマイシン(ダラシンゲル)
    細菌のたんぱく質合成を阻害することで、ニキビ菌や黄色ブドウ球菌に対し抗菌力を発揮します。
  • オゼノキサシン(ゼビアックスローション/ゼビアックスクリーム)
    オゼノキサシンはニキビ菌や黄色ブドウ球菌のDNAの複製に必要なトボイソメラーゼⅣ及びDNAジャイレースを阻害することにより、それらの細菌の増殖を妨げ、殺菌効果を発揮します。

内服薬

抗菌薬

  • ミノマイシン
    ミノマイシンはテトラサイクリン系の抗生物質で、細菌の蛋白質の合成を阻害することで、その増殖を抑えます。また、菌体外酵素の産生抑制、好中球遊走因子の抑制、活性酵素の抑制作用があるので炎症を抑える作用があり効果があります。副作用に、めまいや色素沈着があります。
  • ビブラマイシン
    ニキビ治療の内服薬として知られるビブラマイシンもテトラサイクリン系の抗生物質でミノマイシンと同様に静菌作用と、抗炎症作用の両方を併せ持っており、ニキビの治療に使用します。
  • ロキシスロマイシン
    ロキシスロマイシンはマクロライド系の抗菌薬で、アクネ菌の蛋白質合成を阻害することで、その増殖を抑えます(静菌作用)。

漢方薬

炎症を沈める、排膿する、便秘を改善する、血のめぐりをよくする、胃腸を整えるなどの成分の漢方薬を使用して、症状、体質に合った漢方薬を、2週間ごとに経過を観察しながら処方していきます。

内服(自費)イソトレチノイン 

イソトレチノインは、ビタミンA誘導体である合成レチノイドという成分でできた内服薬です。ニキビの原因であるアクネ菌の抗菌作用・抗炎症作用、皮脂の過剰な分泌を抑える作用があるため、他の治療で改善できなかった重度のニキビに効果を発揮します。
イソトレチノインの詳細はこちらのページをご覧ください⇒

光治療(オムニラックス)

オムニラックスは、皮膚の深くまでLEDの光エネルギーを伝え、コラーゲンの生成やお肌のターンオーバーを促進させ、またニキビの原因菌を殺菌するなど、様々な効果のある保険適用の治療です。

オムニラックスの詳細はこちらのページをご覧ください⇒

にきびの治療方法
-自由診療-

美容皮膚科ならではの治療

しかし、保険診療のみでは、十分効果の得られない患者さんもみえます。
そのような時は、直接皮膚に働きかけるような、ピーリング、レーザー治療、保険診療外の外用剤の使用などを、ご希望があれば行います。

患者さんひとりひとりに合った治療を、生活指導も含めて行っていますので、今までなかなか治らなかった方も是非ご相談ください。

コスメ・自宅治療薬

  • ビタミンCローション 1,650円(税込)
    過剰な皮脂分泌を抑制し、同時に活性酸素などのフリーラジカルを除去することにより、過酸化脂質の生成を防ぎ、にきびを改善します。
  • DRX AZAクリーム(アゼライン酸高濃度配合クリーム) 1,760円(税込)
    ニキビの原因となる毛穴のつまりに着目したクリームです。ニキビがちな肌の方のホームスキンケアで、べたつかずにしっとりとした使用感でお使い頂けます。
    ※アゼライン酸は海外で約30年前から使用されています。また、穀物に含まれており、食品として摂取している成分です。AZAクリアはにきびがちな肌の方に着目したスキンケア化粧品です。赤ら顔の方にも効果があります。

施術

  • ケミカルピーリング
    グリコール酸やサリチル酸マクロゴールを用いて肌表面の不用な角質を除去し、毛穴の汚れをとりにきびができにくい皮膚を作ります。
  • イオン導入
    単純にぬるだけでは浸透しにくいビタミンCやE,トラネキサム酸、グリシルグリシンなどを電気の力を用いて肌の深部にまで効率よく浸透させる方法です。単純に塗る場合に比べて数十倍浸透すると言われています。
  • レーザーフェイシャル
    お肌全体にレーザーを照射して肌の真皮内に働きかけ、コラーゲンの産生を促して肌のハリ・キメを改善します。また、メラニン色素に反応が良いアレキサンドライトレーザーを使用しているため、しみ、くすみに大きな効果が得られ、角質を除去することにより、つるつるの化粧ののりがよい皮膚になります。うぶ毛脱毛の効果もあります。
  • ダーマペン
    ダーマペンによる治療とは、極細の針がついたローラーを肌の上で転がし、微細な穴をあけ、その傷穴が治癒する過程で、コラーゲンを増殖させる自己の成長因子が分泌されることを利用した治療法です。徐々にコラーゲンは増え、繰り返し施術を受ける事で、凹凸の無い、滑らかで弾力のある肌に少しずつ生まれ変わります。
にきびの治療の中で気をつけること

不規則な食生活、紫外線、たばこ、ストレスは避けていただくようにお願いします。

  1. 不規則な食生活
    糖質、炭水化物を多く摂取すると、毛穴の脂質の分解が妨げられ、にきびができやすくなります。
  2. 紫外線
    アクネ菌は皮脂を栄養にして増殖し、ポルフィリンという物質を排出します。そのポルフィリンに紫外線が当たると、活性酸素が発生するため、さらに炎症が悪化し、色素沈着をきたします。
  3. たばこ
    タバコはビタミンCを大量に消費してしまうため、皮膚はくすんだ感じになり、皮膚の殺菌効果も弱まり、にきびが悪化します。
  4. ストレス
    ストレスは男性ホルモンの分泌を増やし、刺激された皮脂腺は皮脂の分泌を増やします。
よくあるご質問
治るのにどれくらいの時間がかかりますか
軽いにきびであれば1か月以内に治りますが、重症のものは3か月以上かかることもあります。
思春期になってにきびができやすくなるのはなぜですか
思春期ににきびができやすいのは、ホルモンの関係で皮脂腺の活動が活発になり、角質が厚くなり、毛穴がつまりやすくなってしまうためです。
背中にきびは治りますか
背中のにきびは非常になおりにくい場所です。背部の皮膚は厚く、また皮脂腺が多いからです。クリニックでは、酵素クレンジング、高濃度のケミカルピーリングを行う背中のにきび、毛穴の開き、毛穴のつまり治療も行っています。
また、ご自宅ではトレチノイン外用にて根気に治療をしていくと、少しずつ改善していきます。
おすすめの施術
Gentle Max

ハイパワーレーザーでありながら皮膚への影響が少なく、さらに皮膚を直接冷却できる新技術により高い安全性が実現されました。
自由診療(保険適用外)です。

イオン導入

ビタミンA、ビタミンCやE、トラネキサム酸などを電気の力を用いて肌の深部にまで効率よく浸透させる方法です。
自由診療(保険適用外)です。

ライムライト

光治療で使用する器機のライムライトの光は、ヘモグロビンにも反応するため、赤ら顔、にきび、にきびあとの赤みなどにも有効です。
自由診療(保険適用外)です。


オムニラックス

従来のレーザー治療や光治療のような、「痛み」「赤み」などのダメージを与えずに、お肌の内側から活性化することを目的とした治療です。

うえだ皮膚科内科 八田院

うえだ皮膚科内科 八田院ではWEB予約・電話予約をおこなっています。予約可能な日時をご確認の上、WEBまたはお電話にてご予約ください。

お電話でのご予約受付時間は、午前9:30~12:30/午後 15:00~18:30(土曜は9:00~13:00)です。