肌育治療とは
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肌育とは、お肌に栄養を与えてお肌の土台作りをすることです。 傷んでしまっているお肌はすでに慢性炎症が起きやすいお肌になっているので、回復も遅くなり、強い刺激には弱くなっています。年齢の変化で減少してしまう「ヒアルロン酸」や「コラーゲン」「エラスチン」などの生成を促し、本来の健やかで美しいお肌へと導く治療が「肌育治療です。

- ECM製剤
- PN(ポリヌクレオチド)製剤
- ECM製剤とPN製剤の両方の要素のある製剤
- エステフィル(PDLLA製剤)
- ゴウリ(PCL製剤)
- 肌に水分を補うタイプのヒアルロン酸
- 細胞を再構築する働きを持っているヒアルロン酸

ECMとは
真皮には「繊維芽細胞」「マクロファージ」「マスト細胞」「白血球」など細胞成分があり、その細胞成分の隙間を埋めて、皮膚の構造を支えたり、細胞同士の伝達を助けたり、細胞の健やかな代謝を助けているのが『ECM』です。このECMの成分は主に繊維芽細胞が作っています。
ECMは以下で構成されています。
- コラーゲン:健康で美しいお肌に大事な成分で、皮膚の強度と構造を保ちます。
- エラスチン:弾力性を提供し、皮膚が伸びたり戻ったりする能力を支えます。
- グリコサミノグリカン(GAGs)およびプロテオグリカン(Proteoglycans): ヒアルロン酸、デコリン、ペリカンなどが含まれ、細胞外マトリックスの水分保持、弾力性、圧力抵抗を提供します。
ポリヌクレオチドとは
ポリヌクレオチドは、核酸(DNAやRNA)から構成される高分子化合物で、主にサーモン由来のデオキシリボ核酸(DNA)から抽出されています。リジュランに使用されるポリヌクレオチドは、細胞の修復や再生を促進する効果があるとされています。
ポリヌクレオチドが抗老化作用を発揮する主なメカニズムは以下の通りです。
ポリヌクレオチドは細胞内でのDNA修復を助け、ダメージを受けた細胞の機能回復をサポートします。これにより、細胞の老化を遅らせる効果があります。また、新しい細胞の生成を促進し、古い細胞の置き換えを助けることで、肌の若々しさを維持します。
コラーゲンを生成する線維芽細胞を活性化し、コラーゲンの合成を増加させます。また、ポリヌクレオチドはその分解を抑制し、コラーゲンの保持を助けます。
ヒアルロン酸の生成を促進するため、肌の水分保持力の向上し、バリア機 能を高め、肌の乾燥やダメージを防ぎます。
抗炎症作用があり、赤みや腫れを緩和します。
PDLLAとは
新世代のバイオスティミュレーターフィラーと言われています。コラーゲンブースターとも呼ばれ、自分自身のコラーゲン生成を促す作用があります。主要成分のPDLLA(ポリ-DL-乳酸)は効果的にコラーゲンの生成を刺激することにより、自然なシワの矯正と肌の若返りを促進します。PDLLAはUSFDA(アメリカ食品医薬品局で政府機関)の承認を受けている物質で、高い安全性が証明されています。コーンやポテトスターチのような100%天然資源のバクテリア発酵により得られる物質です。
PCLとは
PCL(ポリカプロラクトン)とは、FDA(アメリカ食品医薬品局)やCE(欧州の安全基準条件の承認) 承認を得た安全性の高い素材です。PCLは糸リフト(スレッドリフト)や医療現場でも使われており、ゆっくりと時間をかけて体内に吸収されます。
PCLは糸であり身体にとっては異物となる為、体内で「異物反応」が起こります。この異物反応により、皮膚の中(真皮)の繊維芽細胞が刺激され、コラーゲン・エラスチンを増加・活性化することで、リフトアップ効果を発揮します。
それぞれの製剤
ECM製剤とは
ECM製剤とは「細胞マトリックス」というECMの基礎であるコラーゲンやエラスチン等、水分を増やす製剤のことです。ヒアルロン酸のような特定のシワを埋めたりボリュームを形成したりするものとは異なり、皮膚の繊維芽細胞に働きかけ、コラーゲン、エラスチンを作りだします。そこで、ECMの材料となるアミノ酸やECMの一つでもあるヒアルロン酸を補うことで、ECMの状態と細胞の機能を良くして、さらにコラーゲンなどの生成分泌を促進するのがECM製剤です。
ECM製剤はECMの成分を補充することで、真皮の細胞が働く環境を整えて、コラーゲンやエラスチンの生成をサポートします。スネコスパフォルマ、スネコス1200が代表的な製剤です。
スネコス パフォルマ

非架橋のヒアルロン酸と6種類のアミノ酸が配合された製剤です。スネコスパフォルマを皮膚に注入することにより、コラーゲンとエラスチン合成を同時に促進し、肌にハリをもたせ、クマや小じわ、毛穴の開きを改善するアンチエイジング治療です。
スネコス1200

スネコス1200に含まれているヒアルロン酸は中分子で分子量が多く、粘土が高いため、皮膚の深い部分にまでアプローチできます。 目の下に注入することが多いです。
PN(ポリヌクレオチド)製剤
PN製剤は細胞に直接働きかけて、傷んだ細胞の修復や細胞増殖をする成分で、傷んだ細胞を治すことで、コラーゲンやエラスチンを増やしたり、炎症をおさえたり、血流を良くしていきます。代表的な製剤に、リジュランアイ、リジュランSがあります。
リジュランアイ

サケ科の魚類のDNAから抽出された成分であるポリヌクレオチド(PN)を主成分とした肌再生スキンブースター製剤で、小じわや弾力改善、お肌のハリ・ツヤ感アップが期待できます。 目の下、目の周りの小ジワや、目の周りのハリなどの改善に対して行う注入治療です。
リジュランS

自己修復能力を活性化し、ニキビの炎症を繰り返した硬いお肌や創痕を柔らかくし、ハリを出して凹凸を滑らかにしてくれます。
ECM製剤とPN製剤の両方の要素のある製剤
プルリアル デンシファイ

「プルリアル デンシファイシリーズ(PLURYAL)」は、ルクセンブルクのMD Skin Solutions社が開発した、CE認証を得ているフィラーシリーズで、諸外国でも安全性は確認されている製剤です。
この中の「プルリアル デンシファイ(PLURYAL DENSIFY)」は、皮膚の修復作用のあるPN(ポリヌクレオチド)と、潤いと弾力性を向上させるHA(非架橋ヒアルロン酸)と、抗酸化作用+HAの分解を抑制させるマンニトールの混合成分で構成されています。
肌質の向上やキメ細かな肌となり、海外では肌年齢の若返り実績があります。プルリアル デンシファイは顔全体や首、デコルテなどの注入に適しています。
す。
ユースフィルPN

他の同様の製剤より、非架橋ヒアルロン酸濃度、ポロヌクレオチドの濃度が高いです。法令線や小じわの改善、口の周りのしわや首のしわの改善が期待できます。肌質の向上やキメ細かな肌となります。
PDLLA製剤
エステフィル

エステフィルは新世代のバイオスティミュレーターフィラーと言われています。コラーゲンブースターとも呼ばれ、自分自身のコラーゲンの生成を促す作用があります。主成分のPDLLA(ポリ-DL-乳酸)は効果的にコラーゲンの生成を刺激することにより、自然なシワの矯正と肌の若返りを促進します。PDLLAはUSFDA(アメリカ食品医薬品局で政府機関)の認証を受けている物質で、高い安全性が証明されています。コラーゲンを生成する力が他の製剤とは比較できないものです。
PCL製剤
ゴウリ

GOURI(ゴウリ)は、このPCLを完全に溶かした液体形態のコラーゲンブースターです。液体のPCL製剤のため、速やかに顔全体に広がり、自然な仕上がりが期待できます。肌に直接注入して皮膚組織量を増強させることでシワを改善。またコラーゲン増生を促す作用もあるため、目の下のクマの改善や引き締め、自然なリフトアップ効果も期待できます。
肌の水分を補うタイプのヒアルロン酸
ジュビダームビスタ ボライトXC

肌の内側から保水力を高め、しっとりと潤ったツヤ肌を手に入れることができるヒアルロン酸が、ジュビダームビスタボライトXCです。ボライトXCは架橋ヒアルロン酸で、真皮の奥にしっかりと水分を補うことができます。
プルリアル バイオスカルプチャー

肌の奥の水分量を高めながら、コラーゲンの生成を促進し、肌本来の自己修復能力を補うことで、肌本来を強くすることが可能な新しい注入製剤です。
細胞を再構築する働きを持っているヒアルロン酸
CGスタイラー600

ヒアルロン酸とペプチド複合体が配合された注入剤です。肌のハリやツヤを改善し、シワを目立たなくする効果が期待できます。ボトックス様効果があるため、特に、額・目尻・頬・口周りのシワのように動きに伴って目立つ「表情ジワ」の改善に優れています。
症例写真
Case photo
未承認機器・医薬品の掲載に関して
- この治療は国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。
- この治療に用いる医薬品および医療機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。
- この治療に用いる医薬品および医療機器と同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
- この治療に用いる国内未承認医薬品または医療機器は主要な欧米各国でも承認されていないため、重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。